--客室4【翠嶺】--

 

道路側外観。ここからはまだ内部に展開する空間は想像出来ないでしょう。

左に見える玄関の格子戸を開けると、視界は一気に庭に開けます。左を向くと、建物を貫いて流れるせせらぎに掛かった橋が見えてきます。
リビングから庭を見る。吊り下げられた白木の照明は、実はフィンランド製。
リビング前の広縁から庭を見る。奥の岩から流れ出たせせらぎが、窯変の敷瓦を貼った床を割って建物内に引き込まれます。

この棟では、足湯テラスの代わりに東屋を作りました。耐火煉瓦のバーベキュー炉は、普段はテーブルとしても使えます。この右手に見える上階が寝室になります↓

渓流に面した寝室。各棟毎にそれぞれいかに違った空間を作り、いかに多様な自然とのふれあいを提案できるかが、設計の一つの大きなテーマでした。

この内湯からは、溢れ出る湯が流れる階段をたどって、絶景の大滝に面した露天風呂に至ります↓
写真からは分かりにくいかもしれませんが、この大滝はごうごうと流れ落ちてとても見事です。他の棟にお泊まりいただいたお客様が、じゃあ次は別の棟で別の楽しみを味わってみようと思ってくださるように、様々な仕掛けを作りました。
既存の本館の中に、お食事処を改装しました。川に面した各ブースには、半円のテーブルを設えています。ガラスに反射して全円に見えるという仕掛けです。
天麩羅コーナーの壁は、大谷石とぐい呑みのディスプレイでさり気なく飾っています。

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